読んだ本をすぐ忘れないために書くブログ

本当にすぐ忘れます、なんでだろう

『レイチェル』ダフネ・デュ・モーリア / “My Cousin Rachel” by Daphne du Maurier (1938)

舞台はイギリス・コーンウォール地方。幼い頃に親を亡くしたフィリップは、従兄アンブローズに育てられてきた。そんなアンブローズは冬の静養先のイタリア・フィレンツェで突然結婚をし、そのまま急逝してしまう。アンブローズの残した不審な手紙を手に、フ…

『無垢の時代』イーディス・ウォートン / "The Age of Innocence" by Edith Wharton (1920)

一八七〇年代初頭、ある一月の宵。純真で貞淑なメイとの婚約発表を間近に控えたニューランドは、社交界の人々が集う歌劇場で、幼なじみのエレンに再会する――。二人の女性の間で揺れ惑う青年の姿を通じて、伝統と変化の対立の只中にある〈オールド・ニューヨ…

『リヴァトン館』ケイト・モートン / "The House at Riverton" (The Shifting Fog) by Kate Morton (2007)

前回の記事で、取り上げたサラ・ウォーターズ。ウォーターズが好きな人はケイト・モートンも好き。モートンが好きならウォーターズも好き。それがこの世の真理!ということで今回はケイト・モートンを読んでみることに。 新しく何かいい本に巡り会いたいなと…

『荊の城』サラ・ウォーターズ / "Fingersmith" by Sarah Waters (2002)

BBC100選リーディングチャレンジ14冊目 Amazon等でオースティンやブロンテなどイギリスの女性作家の本ばかりあさっていると必ずと言っていいほどサラ・ウォーターズをおすすめされるので、長年気になる存在だった。読もう読もうと思い続けて早数年…はじめて…

『インドへの道』E・M・フォースター / "A Passage to India" by E.M. Foster (1924)

""サルサでもフラメンコでもない。 ナートゥをご存じか? "" 導入から別作品の話となるが、2023年3月のアカデミー賞において、劇中シークエンス『ナートゥ・ナートゥ』が歌曲賞を受賞したことで再び注目を集め、日本でもロングラン上映中(2022年10月~)のイ…

『ワシントン・スクエア』ヘンリー・ジェイムズ / "Washington Square" by Henry James (1880)

おせっかいおばさんが活きる作品が好きだ。おばさんの押しの強さはいつの時代も不滅だ。 かつて結婚だけが女性の幸せだとされてきた時代は長く、結婚適齢期を迎えた男女を結び付けようと躍起になるおばさんは、この時代の作品には多く登場する。だいたい自分…

『月と六ペンス』サマセット・モーム / "The Moon and Sixpence" by William Somerset Maugham (1919)

今年の夏に読んだ1冊。読み返すことはないだろうけど、静かに本棚に置いておきたい。 I have an idea that some men are born out of their due place. Accident has cast them amid certain surroundings, but they have always a nostalgia for a home the…

『テス』トマス・ハーディー / "Tess of the d'Urbervilles" by Thomas Hardy (1891)

BBCが選ぶ英文学100選を一生かけて網羅してやろうと思いたち数ヶ月。 トマス・ハーディー作『テス』は51位にランクインしており、『日陰者ジュード』(こちらは23位)に次ぐハーディーの代表作である。原題は"Tess of the d'Urbervilles"で、時おり『ダーバヴ…

【体験談】水平埋没親知らずの抜歯【2回目】

前回6月の抜歯から約半年経ち、1月に残りの2本の抜歯を行いました。 下の歯は水平埋没、上の歯は正常に生えていますので、前回と同じ条件です。基本的に前回と比較した感想ですので、以下の記事を読んだ後にご覧いただくことをお勧めします。 【体験談】水平…

【体験談】水平埋没親知らずの抜歯&食レポ【1回目】

水平埋没親知らずの抜歯をしてきました。受診から抜歯までの間、いろんな人のレポを読んで心構えをしたので、これから抜く人のためになればいいな、ということで簡単に書いておきます。 ネット上にたくさんある親知らず抜歯レポありがとうございます!!!!…

“There's Something About Darcy” by Gabrielle Malcolm (ガブリエル・マルコム)

まさにミスター・ダーシーファンの必読書といえるような、ダーシーについての本が発売されるときいて、発売されるや否やBook Depositoryからお取り寄せしました。 There's Something About Darcy: The curious appeal of Jane Austen's bewitching hero 作者…

ジェイン・オースティンのオンラインコース修了 [FUTURE LEARN]

MOOCsをご存知でしょうか? Massive Open Online Coursesの略で、世界中の大学や研究機関等が提供するオンラインコースを受講することができる事業です。 いろいろなサイトが存在するのですが、私がよく使っているのは【Future Learn】と【Cousera】ですので…

世界のジェイン・オースティン協会まとめ

以前に日本オースティン協会の大会に参加してきた話を書きましたが、世界各地でもオースティン協会はあります。 1人でちまちま調べたので誰が読んでくれるかはわかりませんがまとめてみました。 Jane Austen of North America (JASNA) Home » JASNA 1979年設…

文庫本サイズで洋書を気軽に読めちゃうペンギンブックス

どうも、学生の頃から買い貯めていた洋書をやっと最近消費し始めました。 家でじっくり読む時間もないのでできれば通勤の電車でさくっと読んじゃいたい派です。 仕事も落ち着いているので、本腰入れて洋書読みを始めようかなと思い始めたものの、意外と洋書…

ただのジェイン・オースティンファンが日本オースティン協会第13回大会へ潜入

私は真面目な研究者でもなんでもなく、ただのジェイン・オースティンのファンなのですが、興味があったので6月29日神戸女子大学で開催された日本オースティン協会第13回大会に参加して参りました。 日本オースティン協会(The Jane Austen Society of Japan)…