読んだ本をすぐ忘れないために書くブログ

本当にすぐ忘れます、なんでだろう

2023-01-01から1年間の記事一覧

『無垢の時代』イーディス・ウォートン / "The Age of Innocence" by Edith Wharton (1920)

一八七〇年代初頭、ある一月の宵。純真で貞淑なメイとの婚約発表を間近に控えたニューランドは、社交界の人々が集う歌劇場で、幼なじみのエレンに再会する――。二人の女性の間で揺れ惑う青年の姿を通じて、伝統と変化の対立の只中にある〈オールド・ニューヨ…

『リヴァトン館』ケイト・モートン / "The House at Riverton" (The Shifting Fog) by Kate Morton (2007)

前回の記事で、取り上げたサラ・ウォーターズ。ウォーターズが好きな人はケイト・モートンも好き。モートンが好きならウォーターズも好き。それがこの世の真理!ということで今回はケイト・モートンを読んでみることに。 新しく何かいい本に巡り会いたいなと…

『荊の城』サラ・ウォーターズ / "Fingersmith" by Sarah Waters (2002)

BBC100選リーディングチャレンジ14冊目 Amazon等でオースティンやブロンテなどイギリスの女性作家の本ばかりあさっていると必ずと言っていいほどサラ・ウォーターズをおすすめされるので、長年気になる存在だった。読もう読もうと思い続けて早数年…はじめて…

『インドへの道』E・M・フォースター / "A Passage to India" by E.M. Foster (1924)

""サルサでもフラメンコでもない。 ナートゥをご存じか? "" 導入から別作品の話となるが、2023年3月のアカデミー賞において、劇中シークエンス『ナートゥ・ナートゥ』が歌曲賞を受賞したことで再び注目を集め、日本でもロングラン上映中(2022年10月~)のイ…

『ワシントン・スクエア』ヘンリー・ジェイムズ / "Washington Square" by Henry James (1880)

おせっかいおばさんが活きる作品が好きだ。おばさんの押しの強さはいつの時代も不滅だ。 かつて結婚だけが女性の幸せだとされてきた時代は長く、結婚適齢期を迎えた男女を結び付けようと躍起になるおばさんは、この時代の作品には多く登場する。だいたい自分…