家系図
一八七〇年代初頭、ある一月の宵。純真で貞淑なメイとの婚約発表を間近に控えたニューランドは、社交界の人々が集う歌劇場で、幼なじみのエレンに再会する――。二人の女性の間で揺れ惑う青年の姿を通じて、伝統と変化の対立の只中にある〈オールド・ニューヨ…
前回の記事で、取り上げたサラ・ウォーターズ。ウォーターズが好きな人はケイト・モートンも好き。モートンが好きならウォーターズも好き。それがこの世の真理!ということで今回はケイト・モートンを読んでみることに。 新しく何かいい本に巡り会いたいなと…
おせっかいおばさんが活きる作品が好きだ。おばさんの押しの強さはいつの時代も不滅だ。 かつて結婚だけが女性の幸せだとされてきた時代は長く、結婚適齢期を迎えた男女を結び付けようと躍起になるおばさんは、この時代の作品には多く登場する。だいたい自分…